「野生動物が増えすぎているから駆除する」という言葉を耳にすることが増えました。また、野生動物が農作物を荒らすことについて、「里山が荒廃し、食料がないために人里に降りてくる」という説も語られます。しかし、「増えすぎている」と語る根拠になるのはどの時代と比較してのことなのか、曖昧に感じたことはないでしょうか。今回は、生態系の変遷を長い時間軸の中で捉えることで、人間活動による環境改変が野生動物に与える影響について研究を続けている揚妻直樹さんのインタビューをお届けします。
北海道大学 北方生物圏フィールド科学センター 揚妻直樹