「脳」の記事一覧

認知症の脳で起きることを、ニューロンの分子メカニズムから読み解く

東邦大学の上田(石原)奈津実准教授が、認知症初期の兆候「空間弁別障害」とセプチン3の関係を分子レベルで解明。記憶維持や神経回路の仕組みに迫る注目の研究と、その背景にある挑戦と情熱を語る記事です。

東邦大学  上田(石原)奈津実

一番身近で謎に包まれている「記憶」のしくみを明らかにし、生物の精神についての理解を深めたい

沖縄科学技術大学院大学(OIST)の田中和正准教授は、記憶と精神の関係に迫る研究を行っています。田中准教授は、サーフィンから科学へと転向し、現在は海馬の機能とその変化を通じて記憶のメカニズムを解明しようとしています。彼の研究は、記憶の不安定性とそれに伴う脳の柔軟性を示しており、これにより記憶の保存と利用の理解が深まります。これは、田中准教授がリーダーを務めるOIST記憶研究ユニットの最新の研究記事です。

沖縄科学技術大学院大学 田中 和正

人工冬眠技術で、助かる命を増やしたい

理化学研究所の砂川玄志郎さんは、人工冬眠技術の研究を通じて、救える命を増やすことを目指しています。小児科医としての経験から、病気の進行を遅らせるための「粘る方法」の重要性を認識し、冬眠研究に着目しました。偶然の発見と冬眠動物の特性を利用して、低代謝状態を人間に適用する可能性を探る砂川さんの研究の記事です。

国立研究開発法人理化学研究所 砂川 玄志郎