「教育」の記事一覧

言葉を引き継ぎたかった思いから、琉球列島の言語再活性化に取り組む

琉球大学の當山奈那さんは、琉球列島の言語再活性化に取り組む研究者です。彼女は、喜界島から沖縄までの琉球諸語の多様性や、その再活性化の重要性について語っています。特に、音声や文法の違い、集落ごとの言語の特徴に注目している記事です。

琉球大学 當山 奈那

自分がいない世界に生きた人々の記憶を、演じた証から想像してほしい

早稲田大学の岡室美奈子さんは、演劇博物館の館長として、舞台芸術の資料を保存する意義と、自分が存在しなかった時代の記憶を想像する力について語ります。彼女の豊富な経験と知識から、ノンコーディングRNAやゲノム情報、気候変動といったキーワードが浮かび上がる記事です。

早稲田大学 岡室 美奈子

最終講義を終え、若い研究者に伝えるアドバイス「複数の師をもち、研究の相場感を知るべし」

大阪大学大学院生命機能研究科の仲野徹氏が、最終講義を通じて若い研究者に伝えたいアドバイスを語ります。「複数の師をもち、研究の相場感を知るべし」というメッセージと、エピジェネティクス研究の意義について詳しく解説されています。研究の多様性と好奇心を持つことの重要性を強調する記事です。

大阪大学大学 院生命機能研究科 仲野徹

「私の能力は私のもの」という考えに基づく教育は社会の分断を広げていく。

立命館大学教授の荒木寿友さんは道徳教育の重要性とその背景にある社会的メカニズムを探求しています。特に、「私の能力は私のもの」という考え方が社会の分断を広げることを懸念しており、教育現場での対話の重要性を強調しています。荒木さんは、教育が個人主義ではなく、共感と社会的正義を育むものであるべきだと訴えています。教育学に関する考えを紹介する記事です。

立命館大学 荒木 寿友

分子の振る舞いの不思議を、光と色で解き明かす

伊藤冬樹教授は信州大学で化学を研究し、分子の振る舞いを光と色で解き明かしています。彼は光化学分野において、特に有機分子の光応答や電子スピンの研究に取り組んでいます。研究のハイライトとして、偏光を用いたセキュリティ応用やメカノクロミック現象などが挙げられます。光の性質を活かし、分子の運動や結晶化のメカニズムを探ることに焦点を当てた記事です。

信州大学 伊藤 冬樹

子どもたちや社会の環境リテラシー向上を目指し、学術的な知見を社会に広げる。

沖縄科学技術大学院大学の環境科学セクション長である吉村正志さんは、中学校の教師からアリの研究者へと転身した異色の経歴を持っています。彼は「OKEON美ら森プロジェクト」のコーディネーターとして、沖縄の自然環境を広範にモニタリングしています。このプロジェクトは、地域との協力を重視し、環境リテラシーの向上を目指しています。吉村さんの取り組みが、学術的な知見を社会に広める重要な役割を果たしていることが分かる記事です。

沖縄科学技術大学院大学 環境科学セクション 吉村 正志

自分の発した半信半疑な言葉が、他の人に刺さり、それが自分自身を変えていく。

立命館大学の富永京子准教授は、経済学から社会学へと転身し、社会運動を通じた個人の変容を研究しています。彼女は「自分が発した半信半疑な言葉が他人に刺さり、それが自分自身を変えていく」と述べています。著書には『社会運動のサブカルチャー化』などがあり、社会運動のサブカルチャー化や個人の政治的関心が浮き彫りにされています。若者の社会運動参加や日常生活の政治的側面を探求する記事です。

立命館大学 産業社会学部 富永京子

物理の理論を駆使し、世の中の役に立つものを生み出す

新竹積教授(沖縄科学技術大学院大学、量子波光学顕微鏡ユニット)は、物理の理論を活用し、社会に貢献する研究を推進しています。新型コロナウイルスの研究や波力発電装置の開発など、多岐にわたるプロジェクトを手掛け、「物理の理論を社会の役に立てる」という視点を大切にしています。理論と実践の融合が多くの成果につながることが分かる記事です。

沖縄科学技術大学院大学 量子波光学顕微鏡ユニット 新竹積

なぜ、ひとつの地球に生きる仲間だという感覚を持てないんだろう?

この中野民夫氏(東京工業大学教授)へのインタビュー記事では、彼の少年時代の東京や学生運動の経験、カリフォルニアでのワークショップに関する取り組みが紹介されています。特に「ダイアローグ」と「ディスカッション」の違いに関する洞察が印象的です。中野氏は人と自然、人と自分自身をつなぐ重要性を強調し、その実践方法を語っています。社会変革や人々のつながりの重要性分かる記事です。

東京工業大学 リベラルアーツ研究教育院 中野 民夫

一つの枠で様々なアプローチが可能な「物理」という営みを、社会に“ひらく

東北大学教授であり、株式会社シグマアイの代表取締役である大関真之氏は、量子アニーリングを中心とした産業応用を推進し、産学連携の在り方を築いています。オンライン授業の映像配信を通じて、学生とのインタラクティブなコミュニケーションを実現し、新しい教育の形を模索しています。量子アニーリング、オンライン教育、産学連携がキーワードの記事です。

東北大学大学院 情報科学研究科 大関 真之

問う行為そのものを肯定し、問いを味わって楽しむ方法を伝えたい。

塩瀬隆之氏(京都大学総合博物館准教授)は、「問いを楽しむ」ことの重要性を強調しています。彼は、新型コロナウイルス後の社会をどうするかという問いに対し、正解は一つではなく、自分で答えを見つけることが大切だと語ります。また、塩瀬氏は「問いのデザイン」という本を著し、問いの力を活かす方法を提案しています。問いを立てることの重要性と、それを楽しむ方法について詳しく述べている記事です。

京都大学 総合博物館 塩瀬 隆之

サンゴの島の研究所が若者を魅了する理由と私たちがサンゴから学べること

渡邉剛氏が設立した「喜界島サンゴ礁科学研究所」は、サンゴの弱さを適応力に変える研究で注目されています。研究所では、島の子供たちと共にサイエンスキャンプを行い、サンゴ礁の多様性と強さを学ぶ機会を提供しています。サンゴ礁の研究は、気候変動の影響を理解する上で重要であり、未来の環境保護に繋がると期待されています。渡邉氏の取り組みが、自然環境と人間社会の関係を再考する重要な一歩となっていることが分かる記事です。

北海道大学 渡邊 剛