「生態系」の記事一覧

移りゆく環境が野生動物に与えるインパクトを考える

「野生動物が増えすぎているから駆除する」という言葉を耳にすることが増えました。また、野生動物が農作物を荒らすことについて、「里山が荒廃し、食料がないために人里に降りてくる」という説も語られます。しかし、「増えすぎている」と語る根拠になるのはどの時代と比較してのことなのか、曖昧に感じたことはないでしょうか。今回は、生態系の変遷を長い時間軸の中で捉えることで、人間活動による環境改変が野生動物に与える影響について研究を続けている揚妻直樹さんのインタビューをお届けします。

北海道大学 北方生物圏フィールド科学センター 揚妻直樹

環境の変化に応じて、サンゴはどのように適応するか。サンゴの今の姿と未来の姿には何らかのヒントがある。

琉球大学理学部海洋自然科学科の栗原晴子教授は、環境の変化がサンゴ礁に与える影響について研究しています。海洋酸性化や気候変動がサンゴに及ぼす影響を明らかにし、将来の環境変動に対する適応メカニズムを探ることを目指しています。サンゴ礁の保全と持続可能な海洋環境の維持に関する重要な記事です。

琉球大学 理学部海洋自然科学科 栗原晴子

サンゴ礁で繰り広げられる生き物たちの生存戦略を解き明かしたい

宮崎大学・海洋生物研究学科の安田仁奈准教授は、サンゴ礁とオニヒトデの研究を通じて、これら生物の生存戦略を解明しようとしています。特にオニヒトデの大量発生がサンゴ礁に与える影響を研究し、環境保全のための対策を模索しています。サンゴの保全とオニヒトデの管理が重要な課題であることが明らかになった記事です。

宮崎大学 農学部海洋生物研究学科 安田仁奈

長く関わり続ける視点があれば、 人は森とよい関係がつくれる。

京都大学フィールド科学教育研究センターの德地直子教授は、30年以上にわたり、森林生態系の窒素循環を研究しています。彼女の研究は、森林のエネルギー源となる窒素や炭素に焦点を当て、森がどのように川や海とつながっているかを解明します。森林生態系の持続可能な管理と窒素循環について焦点をあてた記事です。

京都大学 フィールド科学教育研究センター 徳地 直子

魚のベビーフード「ワムシ」から見えてくる未来

萩原篤志教授の研究は、動物プランクトンの一種であるワムシが、魚の養殖において重要な役割を果たすことに焦点を当てています。長崎大学での研究により、ワムシの生態やその利用方法を明らかにし、魚の安定供給を目指しています。萩原教授の研究は、ワムシの耐久卵の孵化や健康診断方法の開発など、多岐にわたります。魚のベビーフード「ワムシ」から見えてくる未来に関する記事です。

長崎大学 水産学部 萩原 篤志